建設業|建物退去明渡請求に関する顧問弁護士活用事例
隣人トラブルを多く起こし賃料を長期間滞納していたアパートの賃借人に対して既に賃料不払いを理由として賃貸借契約を解除しているので早期にし退去するよう通知したものの,退去しなかったため明渡等を求める民事訴訟を提起して退去を命じる判決を得たものの,それでも賃借人が退去しなかったため強制執行(明渡断行)によって退去させたケース
概要
業種
◆建設業
※社長個人は不動産を所有しアパート経営も行っている
相談内容
社長個人が所有するアパートの賃借人が夜中に奇声を発する,隣人の人に言いがかりをつけるなどのトラブルを起こしていて困っている。賃料についても滞納が続いたため不動産業者を通じて賃貸借契約を解除するので退去して欲しいとの文書を何度か送ったが退去してくれず滞納賃料も支払わないので困っている。
解決方法
既に賃貸借契約は解除済みという理解に立ってアパートからの退去・明渡しを求める民事訴訟を提起し,賃借人に退去を命じる判決を得ました。しかし,それでも賃借人が退去しなかったため強制執行をかけて明渡断行によって賃借人を退去させることができました。
解決までの期間
6か月弱(相談から明渡完了まで)
事案内容
事案と結果
相談内容に記載したとおりです。顧問先企業自体が所有するアパートではなく社長個人が所有しているアパートの賃貸借契約をめぐるトラブルです。
賃借人が訴状に対して答弁書も出さずに判決が確定し強制執行の段階で時間がかかることになったケースです。賃借人を強制的に退去させる明渡断行というところまで行い,退去させることができました。
事案の詳細
本件では賃借人が問題のある方であったことから,それを嫌がってアパートの他の部屋の方が退去したり長い期間,アパートの他の部屋の入居者がいなかったり等,賃料の滞納による経済的損害以外の被害が大きいトラブルでした。
そこで社長としてはとにかく退去してほしい,この賃借人とのトラブルを解決して楽になりたいとの希望が強い案件でした。明渡断行までやることになりましたが,とにかく問題が多い賃借人を退去させることができましたので非常に良かったと思います。
弁護士の対応・アドバイス
本件は民事訴訟の提起からスタートして強制執行(明渡断行)まで行って賃借人を退去させることができましたが,断行日当日やそれに先行する明渡催告日も強硬に抵抗するタイプの賃借人でしたので非常に大変でした。
宅建業に関わる皆様との接点が多いので,建物退去明渡請求についての相談や案件を受けることはあったのですが,明渡断行まで行ったのは私にとって初めてのケースになります。
顧問先企業自身が所有しているアパートではなく企業の経営者個人が所有しているアパートについての賃借人とのトラブルですが,当事務所の顧問契約は顧問先企業の役員,社員の方の相談も無料という設定になっております。
つきまして本件でも相談の段階では相談料をいただかず訴訟,強制執行の段階できちんと着手金,報酬をいただく流れとなりました。
宅建業を営む方が自社で所有しておられている不動産についてのトラブルのケース,オーナーからの依頼で管理している物件についてのオーナーと賃借人とのトラブルのケースもいずれも相談が多いところです。宅建業者の方からの紹介が相談や案件依頼のメインのルートになります。
宅建業に関与する皆様からの不動産取引に関する相談や紛争案件を多く扱っている当事務所の弁護士を貴社の顧問弁護士として依頼することも検討されてはいかがでしょうか。